資格取得を目指して勉強しているなら過去問を有効活用してください。過去問を勉強することで試験全体の傾向を掴むことができます。
試験は絶対に知っておかなければならない知識と、知っておいた方がいい知識から出題されます。出題範囲が広いので勉強するのが大変ですが、過去問が公開されている場合はそちらをぜひ活用しましょう。試験の出題傾向や問題量、出題方式を把握できるからです。実際に問題を時間通り解くことで、余るほど時間があるのか、大急ぎで解かなければならないのか、といったように時間配分も掴みやすくなります。また、出題傾向や重要なポイントも把握できるので対策を立てやすくなり、合格する確率も高まります。
過去問は大体過去5~10年分を目安に勉強するといいでしょう。ただし、直近の過去問にはなるべく手をつけないようにしてください。去年や一昨年の問題は本番の試験と傾向が近いため、試験が近くなってから確認用として活用する方が得策だからです。
過去問はさまざまな出版社から出ていますが、なるべく解答と解説が詳しく書かれているものを選ぶようにしてください。年度別の過去問に分野別の解説がついているとより疑問点を解消しやすくなるのでおすすめです。
過去問は繰り返し解くようにしてください。直接書きこむと勉強しにくくなるのでノートを用意してそちらに書いていきましょう。まずは問題を解いて、答え合わせをしながら間違っている問題に付箋などで印をつけていくと何が理解できていないのかひと目でわかります。間違った問題の回答や解説を読み、それでも理解できなければテキストを見直してください。
数年分の過去問を解いたら2周目に取りかかってください。もしまた間違えてしまったら、それは自分の弱点ともいえる問題です。間違った問題をノートに書き出し、わかりやすいように解答や解説を書きこんでいきましょう。間違えた問題が多ければさらにもう1周、問題を解いていきます。弱点を書きこんだノートは自分専用の参考書です。試験直前まで繰り返し解き直し、本番当日も見直しなどに活用してください。
正解した問題が多くても気を抜いてはいけません。確実に理解してから正解したのか、たまたま正解したのかでは全然違うからです。「適当に答えたけど正解だった」という問題にも印をつけ、繰り返し勉強するようにしてください。
過去問には試験の重要な部分が凝縮されています。繰り返し解いて弱点を可視化し、確実に理解できる部分を増やしていきましょう。
周囲の環境を整えること、気分をリフレッシュするために勉強場所を変えること、便利な文具を活用することなど、社会人が限られた時間の中で効率よく勉強をすすめるために押さえておきたいポイントをまとめています。
忙しくても勉強を続けるコツは小さな目標を立て、それをひとつずつ達成していくことです。着実に成功体験を積み重ねられるのでモチベーションも維持できます。行動に移せない場合はルールを決めてしまうのもひとつの方法です。
社会人にとって勉強は自己成長の機会です。知識やスキルを身につけることは自分の価値を高めることにもつながります。特に看護師は最新の知識とスキルをアップデートする必要があるため、日々の勉強が欠かせません。