社会人として何を勉強すればいいのか理解できたのなら、実際に行動に移してみましょう。限られた時間で成果を上げるためには最初の目標設定が肝心です。
「勉強する」という意気込みだけではそのうちつまずいてしまいます。勉強を続けるためにも目標を設定することが大切です。目標には「結果目標」「行動目標」「状態目標」の3種類ありますが、具体的にどのようなことを指しているのか見ていきましょう。
結果目標はその名の通り、勉強する目的のことです。「資格試験に合格する」など明確に定義されるもののことを指します。結果目標を達成するには「毎朝7~8時まで勉強する」「通勤中に勉強する」「問題集を1ページ解く」など具体的な行動が必要です。これを行動目標といいますが、この2つだけでは結果をストイックに求めるだけなのでモチベーションを維持するのは難しいでしょう。
勉強を続けることが苦痛にならないようにどんな状態で過ごしたいかを考える、状態目標を設定することも重要です。例えば、「ワクワクしながら勉強を楽しみたい」「勉強しながらも私生活を充実させたい」といったようなことです。どのような状態目標を立てるかによって勉強がスムーズに進むか決まる、といっても過言ではありません。
具体的な目標を立ててもそれが難しすぎると勉強する気が失せてしまいます。目標を小さく分解し、ひとつずつ達成していくことで勉強を継続できるようになります。グローバルに活動している基調講演者のサビーナ・ナワズ氏も「大きな目標を達成するためには小さな習慣からはじめなさい」とすすめています。小さな習慣とは、読書を習慣化するためにまずは毎晩1段落を読む、といったようなことです。やっても意味がないと感じるほど小さな習慣でも自分自身を大きく変えることにつながるわけですが、それは目標を小さくすることで着実に成功体験を積み重ねることができるからでしょう。小さな目標を達成していくうちに「もう少しやってみよう」という気持ちが芽生え、やがて、どんなに難しい目標でも達成できるようになります。
目標を設定したもののやる気が出ず違うことをしてしまった、という人もいるでしょう。なかなか行動に移せない場合は特定の状況下でやることを決めてしまうのもひとつの方法です。
例えば、通勤中はオーディオブックを聞く、スマートフォンのアプリを活用して勉強する、などです。ルールを設け、それを守ることで目標達成に近づきます。
周囲の環境を整えること、気分をリフレッシュするために勉強場所を変えること、便利な文具を活用することなど、社会人が限られた時間の中で効率よく勉強をすすめるために押さえておきたいポイントをまとめています。
忙しくても勉強を続けるコツは小さな目標を立て、それをひとつずつ達成していくことです。着実に成功体験を積み重ねられるのでモチベーションも維持できます。行動に移せない場合はルールを決めてしまうのもひとつの方法です。
社会人にとって勉強は自己成長の機会です。知識やスキルを身につけることは自分の価値を高めることにもつながります。特に看護師は最新の知識とスキルをアップデートする必要があるため、日々の勉強が欠かせません。