他のことをしながら勉強すると集中力を削いでしまう、と考えている人もいますが、上手く活用すればリラックス効果が得られ、集中力も高まります。
何かをしながら勉強するのは集中力を削いでしまうといわれていますが、それは内容にもよります。何をしながら勉強するかによって、やる気や集中力にも大きな差が出るからです。ながら勉強のメリットや、集中力を下げてしまうNGな方法について詳しく見ていきましょう。
音楽を聴くことで脳がリラックスし、やる気を持続させる効果があります。特に川のせせらぎや鳥のさえずりなどの自然音は脳の働きを高め、集中力もアップするのでおすすめです。心地よい音楽は快感物質の分泌を促し、リラックス効果を高めるのでストレスなく勉強に取り組めるでしょう。ただし、好きな音楽を聴くと、音楽そのものに集中してしまい勉強のやる気が出なくなる心配もあるので注意が必要です。
音楽を聴きながら勉強するなら歌詞のないクラシックやジャズがいいでしょう。音量は控えめに、気が散らない程度に設定しましょう。
筋肉を動かすと血流がよくなるため、脳も活発に働きます。集中力や思考力が向上し、記憶の定着率が高まるという研究結果もあるので、運動しながら勉強するのもおすすめです。ただし、運動に熱中しすぎると集中力が低下してしまいます。適度な運動を心がけてください。部屋の中を歩き回りながら音読するくらいがちょうどいいレベルです。
嗅覚を使いながら勉強すると物事を覚えやすくなるそうです。懐かしい香りを嗅いで昔の記憶がよみがえったという経験をしたことがある人はいませんか。人は香りと何かを関連づけると思い出しやすくなるので、これを勉強に応用してみましょう。また、コーヒーや紅茶、カモミール、グレープフルーツなどの香りを嗅ぐとストレスが軽減されるという研究結果もあります。苦手な分野や暗記科目を勉強する際に試してみてください。
目で見て、耳で聞いて勉強することで、自然にリズムよく内容を覚えることができます。リズムで覚えたことは忘れにくいので社会人の勉強にも役立つでしょう。それに、声を出しながら勉強すると読む力が強化されるので読解力も向上します。
上記のようにさまざまな効果が期待できる「ながら勉強」ですが、間違った方法は集中力を低下させ勉強の効率を下げてしまいます。特に、スマートフォンで動画を見たり、テレビを見たりしながら勉強するのは避けてください。視覚や聴覚を使いすぎてしまうので、かえって集中しにくくなります。
周囲の環境を整えること、気分をリフレッシュするために勉強場所を変えること、便利な文具を活用することなど、社会人が限られた時間の中で効率よく勉強をすすめるために押さえておきたいポイントをまとめています。
忙しくても勉強を続けるコツは小さな目標を立て、それをひとつずつ達成していくことです。着実に成功体験を積み重ねられるのでモチベーションも維持できます。行動に移せない場合はルールを決めてしまうのもひとつの方法です。
社会人にとって勉強は自己成長の機会です。知識やスキルを身につけることは自分の価値を高めることにもつながります。特に看護師は最新の知識とスキルをアップデートする必要があるため、日々の勉強が欠かせません。