なぜ勉強が必要なのか

学生時代は何の役に立つのかわからないまま勉強していた、という人がほとんどではないでしょうか。しかし、社会人は多くの場合、「スキルアップのため」「自身の成長のため」など明確な意思を持って勉強しています。

勉強は未来への投資

社会人は「スキルを身につけるため」「自分の成長につなげるため」などの理由で勉強をはじめることがほとんどです。これは5年後、10年後に理想の自分を実現するための投資ともいえるでしょう。そのため、勉強しないという選択は自己成長の機会を奪い、大きな損失を招くことになります。
総務省が実施した「平成28年社会生活基本調査」によると、何らかの勉強をしている社会人は45～54歳を除いて20～50代の全年代で増加傾向にありました。特に20～29歳は勉強している人の割合が多く、社会人にとって学習がいかに重要なのかが広く浸透していることがわかります。
日本は少子高齢化が加速し、平均寿命も年々延びています。それに対し、労働人口は減少傾向にあり、現役として働く期間は今以上に長くなる可能性があります。知識やスキルを身につけることは自分自身の価値を高めることにもつながるでしょう。

技術の発展で淘汰される仕事もある

AI技術の目覚ましい発展により、私たちの生活はより便利で快適なものになっています。しかしその一方で、これまで私たちが担ってきた仕事の多くがいつかAIに取って代わられる可能性もあります。今までと同じように仕事ができるとはいいきれないでしょう。
株式会社野村総合研究所が2015年に発表した研究結果によると、今後10～20年以内に日本の労働人口の49％がAIに代替されると試算されています。この結果を踏まえると、将来のキャリアを守るためにAIに代替されにくい分野のスキルを高めることが重要であり、そのためにも継続的な勉強が必要なことがわかります。政府も社会人が再び勉強し直す「リカレント教育」を推進し、環境を整備しています。

専門職だからと油断してはいけない

今後、AIに取って代わられる仕事が出てくることが予想されていますが、患者の生命や健康に関わる看護師は専門性が高い仕事なので淘汰される可能性は低めです。とはいえ、医療業界は日進月歩の世界です。資格を取得する前から専門知識とスキルを学んでいますが、看護師になってからも学び続ける必要があります。新人はもちろん、ベテランになっても勉強を続け、知識をアップデートしていかなければなりません。看護師として働き続ける限り、勉強は続くと考えてください。