「勉強したいけれど何をすればいいのかわからない」という人はまず勉強の目的を明確にし、どれくらいの時間を勉強に充てられるのか整理するところからはじめましょう。
「仕事に活かしたい」「新しい仕事のためにスキルアップしたい」「知識を高めたい」「日常生活に役立てたい」など勉強する理由は人それぞれ異なります。まずはどんな目的で勉強をはじめたいのかを明確にしましょう。そして、1日のうち勉強に充てられるのはどれくらいなのかも確認しておいてください。「通勤中に勉強したい」「家事の合間に勉強したい」「勉強時間をしっかり確保して取り組みたい」といったように自分の使える時間がわかれば、どんな方法なら勉強が続くのか見えてくるでしょう。
社会人で勉強しているのは全体の3割ほどですが、その中でも特に高いのは30~40代です。「令和3年社会生活基本調査生活時間及び生活行動に関する結果」によると、30~34歳で勉強しているのは2016年は40.2%でしたが、2021年は47.3%と7.1%も増加していました。30~40代は役職などのポジションに就くケースが増える年代です。責任を全うするために新たな知識やスキルを身につけたい、という人が多いのでしょう。また、結婚や出産など環境が変わり、子どもの教育や環境を向上するために勉強をはじめる人も少なくありません。それに、技術の進歩も著しいため、最新の技術やツールを使いこなすには学びが必要です。
このように状況によって勉強する目的も異なります。何から勉強すればいいのかわからないのであれば、今の状況に照らし合わせて考えてみてください。
勉強は自己投資なので最終的に何らかのリターンを得なければなりません。そのため、得られるリターンがあるか、一定の希少性があるか、持続可能な価値があるのか、などの観点から選ぶといいでしょう。ただし、勉強すること自体が目的になってはいけません。勉強することで何が得られるのかが重要なポイントです。「仕事そのものの幅が広がる」「業界を問わず活用できる」「副業や独立に役立つ」などどの道につながるかを考えることも大切です。環境の変化に対応しながら柔軟なキャリアを築くためにもこれらの特徴を持つジャンルを選びましょう。
さらに、成長性が高くて競争率が低い、自分の強みを活かせる場所で力を発揮できる知識やスキルを身につける、という観点で選ぶのもひとつの方法です。「業界であまり知られていないがニーズがある分野を勉強し、独自のポジションを作る」「得意分野を学び自分の価値を高める」など、自分のポジショニング戦略として勉強するジャンルを選んでみましょう。
周囲の環境を整えること、気分をリフレッシュするために勉強場所を変えること、便利な文具を活用することなど、社会人が限られた時間の中で効率よく勉強をすすめるために押さえておきたいポイントをまとめています。
忙しくても勉強を続けるコツは小さな目標を立て、それをひとつずつ達成していくことです。着実に成功体験を積み重ねられるのでモチベーションも維持できます。行動に移せない場合はルールを決めてしまうのもひとつの方法です。
社会人にとって勉強は自己成長の機会です。知識やスキルを身につけることは自分の価値を高めることにもつながります。特に看護師は最新の知識とスキルをアップデートする必要があるため、日々の勉強が欠かせません。